「6度目の崖っぷち」は
常務が「部下を率いて独立」の大事件!!
そして、「6度目の崖っぷち」がやってきます。
なんと、社長就任直後に、信頼していたナンバー2の常務が、商権と優秀な部下を引き連れて独立する大事件が起こりました。
次期社長就任に意欲を示していた年長の常務は、私が社長になった以上、自分は社長にはなれないことに失望したのでしょう。
本来であれば、彼が社長になるはずでしたから、親会社から突如やってきた私のことが気にくわなかったのです。
私は、有能な人財(日本レーザーでは、自社の「人材」のことを「人財」と表記しますが、本書では通常どおり、以下「人材」と表記します)と有力商権とを同時に失う羽目になりました。
社長就任後の半年間は、いつ倒産してもおかしくないほど、ガタガタの状態が続いたのです。
私がきたばかりの日本レーザーは、野放図でした。
会社としての体をなしておらず、社内には、「4つの不良」がはびこっていました。
では、「4つの不良」とは何でしょうか?
次回は、「4つの不良」について詳しく紹介していきましょう。