耐衝撃性能や防炎性能だけではなく、近年、こども用品にはもう一つ動きがあります。2015年12月21日に、子ども用衣料(ひもの安全基準)のJISが制定公示されました。

 年少のこどもの場合、頭部や頸部にはひもが付いたデザインを製造、供給してはならないとなっています。

 これについて、アウトドア製品は海外の規格の方が厳格だったこともあり、早い段階から、首回りなどの安全対策がとられていました。

アメリカ
1997年米国材料試験協会(ASTM)引きヒモに関する安全規格制定
2歳~12歳のアウターウエアに、フード及びネック部分に引きヒモをつけない

EU
2004年欧州標準化委員会(CEN)コードヒモと引きヒモについて規格制定
7歳未満 フードや襟首にヒモを付けるのを禁止
7歳~14歳 ヒモを付けてもいいが、長さ等の安全規格あり

 経済産業省の啓発動画にもあるように、首まわりのヒモやフード自体が子どもにとって危険になりうるということがわかります。

経済産業省 「子ども服を選ぶ新基準!」(出典:Youtube)

 フードについてはJISの対象外とされましたが、力が加わった時はすぐに外れることが望ましいとされたり、保育園などによってはフードつきの服を禁止とするところもあります。首回りは危険が伴うという認識に変わってきています。

 防災ずきんを手作りする場合であっても、災害時は日常時よりも障害物が多い事が考えられます。JIS規格を満たしていないと子どもの避難時にかえって危険な道具になってしまうかもしれません。

 こんな事実を知ると、PL保険にも加入していない防災ずきんをプレゼントすることは、贈った人が後日責任を負わされることにならないか、心配にもなってしまいます。そのため、「手作り品は、耐衝撃性能と防炎性能そして、JIS規格を満たさないと思われますが……」とお話するようにはしているのです。