STEP3 「熱意とサービスと接客」で差別化する

そうはいっても、「自分が好きなことは、ライバルが多く差別化できそうにない」と不安に感じる人も多いかもしれません。

たとえば、女性であれば多くの人が関心をもっている美容・エステ系。

これらのジャンルで、副業・起業を目指している女性が多くいるのは事実です。

しかし、“好き”の気持ちをベースにビジネスを始める人は、単に「ビジネスとして有望だから」という理由で始める人に比べて成功する可能性が高くなります。

“好き”がお金に変わった人 4

OLの田島恵子さん(仮名)は、自他ともに認めるエステ好き。

自分が施術を受けるのも好きですが、どうすればもっと美しくなれるのかを研究していると、時がたつのを忘れてしまうほど。

やがて夜間や休日に専門学校に通ってエステティシャンの資格を取得し、副業として、友人に施術したり、美容に関するアドバイスをしたりしていました。

そんな彼女は、好きな美容の世界で食べていくことを決意。
会社を辞めて、全国展開する脱毛エステチェーンとフランチャイズ(FC)契約を結びました。

しかし、同じFCでも、繁盛する店舗とそうでない店舗が生まれます。
本部に言われたとおりに営業すればうまくいくほどFCビジネスも甘くはありません。

FCのビジネスモデルに加えて、その店舗の経営者の熱意やサービス、接客などで他の店舗との違いを打ち出すことで、お客様の気持ちをつかむことができるのです。

田島さんは、お客様に喜んでもらえそうなサービスは何でも実践。

自分の体験もフルに活かして、あれもしよう、これもしようと次々と新しいアイデアを打ち出しました。
さらに、どうすればリピーターになってもらえるかも必死で研究しました。

その結果、FCの中でもトップレベルの人気を誇り、現在は3店舗を運営するまでビジネスを拡大させることに成功しました。

「儲かりそうだから」「FCに入ったから安心だ」とマニュアルに従って経営している店舗とは、集客や収益の面で差が生まれるのは当然です。

たとえライバルが多いジャンルでも、自分の“好き”の気持ちを原点に、お客様に喜んでもらえる工夫をいろいろ打ち出せば、差別化が図れ、ブルーオーシャンに漕ぎ出せます。

●まとめ
「好き」な気持ちそのものが差別化を生む