入社後5年で係長、10年で副課長、
12年で課長、15年で次長に昇格!

 方さんは、学歴、性別、国籍に関係なく、実力と貢献度で昇格・昇進する当社のシステムに乗って、入社後5年で係長、10年で副課長、12年で課長、15年で次長に昇格しました。

 全社員の中でもトップクラスの昇進スピードで、部長から執行役員へも目の前でした。

 その一方で、社員との交流、気配りは日本人以上で、同僚や後輩にもあたたかく接し、思いやりに満ちた態度は尊敬され、まさに経営理念の体現者でした。
 
 日本人以上に日本的な中国出身の女性が日本で取締役になり、やがては社長になるかもしれないという可能性は、ダイバーシティ経営、女性が輝く企業として世間の注目を浴びる当社のまさにロールモデルの社員だったのです。

 実際、新経営サービスの経営者大学を1年間受講し、2016年3月の修了式で発表した当社の「中期経営計画」は、方さんの資質の高さを示したものでした。

 その後、3月中旬に1週間ほど中国の無錫、蘇州、上海と一緒に出張し、蘇州ではご両親を交えて会食もしました。

余命2ヵ月の宣告どおり急逝

 そうした人生が突然暗転。3月末に膵臓癌が見つかり、余命2ヵ月との告知を受けたのです。

 2016年5月28日、進行性膵臓癌のため、かけつけたご両親や妹さんご夫妻に看取られ、8歳の息子さんとご主人を残して急逝されました。

 42歳でした。
 今後二度と得られないであろうこれだけの人財を失い、まさに痛恨の極みでした。

 これまで日本レーザーの発展と、やさしさと活力ある企業文化の醸成に貢献してくれた方さんに心からの感謝をしています。

「方さん、有難うございました。またお会いしましょう。息子さんについては皆で支援していきますので安らかにお休みください」 合掌

2016年3月、蘇州にて方さんとご両親とともに会食