陥りがちな思考の罠に迫る「カイゼン!思考力」。今回は、論理的誤謬の1つである「選言肯定」を取り上げる。

――問題です

 以下のAさんの考え方の問題は何か。

「人間は、結局のところ、新しいことにチャレンジする人間と、新しいことにチャレンジしない人間がいる。部下のB君は、私の見る限り、後者の、新しいことにチャレンジしない人間と言ってよいだろう。必然的に、B君は新しいことにチャレンジする人間ではない」