ここで褒め方について好例を紹介しよう。ある経営者の方とお会いした時のことだ。話をしていると突然「菊原さんの、お客様に対する考え方は素晴らしいですね」と褒めてくれた。さらには「毎日、朝早く起きてブログをアップするのは凄いことですよ」とも言ってくれた。

『えこひいきされる人になる』(扶桑社刊)、菊原智明著、239ページ、価格1296円(税込み)

 自分の信念や習慣を褒められるのは本当にうれしいものだ。私は、一瞬にしてこの方のファンになった。

 褒めるというとどうしても外見的なことになりがちになる。

 『かっこいい○○ですねぇ~』
 『その○○おしゃれですね』
 『背が高いですね』
 『美人ですね』

 などなど。

 こういった外見的なことでもうまくいく場合もある。しかしどうしてもうわべだけに感じられ、逆効果になる場合も多い。人によっては背が高いことをコンプレックスに思っている人もいるからだ。

 外見ではなく“信念や習慣”を褒める。その方が人は何倍も嬉しいものだ。褒めることに慣れていない方はぜひ参考にしてほしい。

 会社というのは学校とは異なり、明確な評価基準がない。

 実績だけではなく、気配りや立ち回りが、その人の評価を大きく変えることが多々ある。であれば、「えこひいきされる人」を悔しがるのではなく、悔しがられる立場になった方がいい。社会でよりよく生きていくうえで、「えこひいき力」は必要なスキルだと私は確信している。