成長する人材のカギは「好奇心」

多田 人材が「カギ」ということで、社員の方々を教育する仕組みはあるのでしょうか。

キャメロン 教育の仕組みは多種多様にわたってあります。グローバル展開している“Think Friday”というWeb上での教育では、新しいテクノロジーの紹介や理解を深められるよう、動画を含めたコンテンツが充実しています。また、人材の能力を最大化するために人事異動も頻繁に行っています。

 IBMのコグテニティブ・テクノロジーである「ワトソン」の日本展開前に、ニューヨークにコンサルタントを送り、どのように日本へ導入するかを研究してもらったこともありました。GBSでは300名から500名規模で、東南アジアやヨーロッパ、アメリカなど、様々な地域に社員を派遣し新しいスキル育成をしています。

多田 今後、世の中で活躍する人、具体的にはIBMの戦略の中心にあるお二人の部門では、どのような人材が活躍するとお考えですか。

キャメロン 業界に特化した知識を持ちながら「世界を変えることにどのように貢献できるか」に強い好奇心を持っている人でしょうか。特に当社では社会に変化を起こしたいという積極的でアグレッシブな若い世代であったり、専門知識を有する方々を積極的に採用しています。

多田 とはいえ、日本は労働人口も現在減っている中で、人材獲得は大変厳しいのではないでしょうか。

キャメロン その通りです。そのため、世界に先駆けて仕掛けていることもあります。一例として、HR(人事)とキャリアコンサルタントの一部を統合する形で生まれた“IBMer by Degrees”という部門が人材を惹きつけ、入社後の研修まで一貫したサポートをしています。統合されたチームを作ることで、IBMに興味を持っている方に対し、時間をかけてIBMの仕事の良さを知ってもらい、優れた人材を採用できるようにしています。

多田 最後に日本IBMにおける社員の「強さ」を教えてください。

三澤 IBM社員の特徴は「やりすぎじゃないのか」とも感じるほどにクライアント・ファーストなことです。つまり、すごく真面目で勤勉な社員が多いと感じています。

 IBMが社員に与えられる機会はたくさんあり、たとえばエッジが効いたテクノロジーを勉強したいと思えば、量子コンピューター、コグニティブ・コンピューティングやクラウドなど幅広い領域を、またハードウェアの仕組みも学べます。

 さらに、戦略コンサルティング、プロジェクト・マネジメント、業界における専門的な知見も学べます。弊社では、テクノロジーを基礎とし、ビジネとクリエイティブの両方から専門性を深めることができる。「勉強したい」と思うことは何でも社内で出来てしまうことがIBMの社員の強さを作っていると思います。

多田 ありがとうございました。