より早く、よりスマートに仕事をするための型破りな方法
僕らはこの本(『SPRINT 最速仕事術』)を通して、より早く、よりスマートに仕事をするための型破りなアイデアを紹介している。
・焦っていきなりソリューションを考えようとせず、じっくり問題を洗い出し、ターゲットを定めよう。急がば回れだ。
・アイデアを大声で出し合うより、各自でソリューションをくわしくスケッチしよう。集団ブレーンストーミングは効果がないが、もっといい方法がある。
・抽象的な議論や長ったらしい会議はやめ、投票と決定者を活用して、チームにとって重要な決定をてきぱき下そう。そうすれば集団思考に毒されずに群衆の知恵を活用できる。
・ソリューションをテストする前にすべての詳細をつめようとせず、「ファサード」をつくろう。「プロトタイプ思考」をとり入れて、すばやく学習しよう。
・莫大なコストと時間をかけてアイデアを開発し「正しい軌道に乗っているだろうか」とやきもきする代わりに、ターゲット顧客と一緒にプロトタイプをテストし、正直な反応を観察しよう。
僕らがスタートアップに投資しているのは、世界をよりよい場所にする手伝いをしたいからだ。あなたにもぜひ世界を変えてほしい。
最後に、ライト兄弟についてもうひと言。これは彼らの友人で、1903年12月17日のあの有名な飛行の場に居合わせた、ジョン・T・ダニエルズの言葉だ。
「彼らが飛行できたのは、幸運のなせるわざじゃない。勤勉と良識のなせるわざだ」彼はこう続ける。「私は夢見ている――誰もが自分のアイデアを信じ、ライト兄弟のように全身全霊をかけてそれを追求したら、多くのことを成し遂げられるだろう」
あなたが多くを成し遂げることを、僕らも夢見ている。そしてあなたがどうやって足を踏み出せばいいかを、僕らは知っている。
(本原稿は、ジェイク・ナップ他著、櫻井祐子訳『SPRINT 最速仕事術』ダイヤモンド社刊からの抜粋です)