気にしないように振る舞っていても、どうしても気になるのが隣人の“お給料”というものではないでしょうか? とは言え「親しき仲にも礼儀あり」。直接聞き出すには、人間関係にヒビが入ることも覚悟しなければなりません。
そこで、週刊ダイヤモンド編集部が代わりに「本当に隣の芝生は青いのか」覗いてきました。平均年収ランキングのトップにある大手商社マンは、声を潜めて明かします。「実際の年収は、有価証券報告書に出てくるオモテの数字の“1.5倍”はあるかな?」
特集では、そんな勝ち組業界から年収激減が見込まれる斜陽業界まで、日本のビジネスマン1387人を対象に“リアル”年収アンケートを実施。その結果を一挙大公開します。職種や役職、年齢こそ違えど、アンケートから浮かび上がる共通項は“格差拡大”です。
一昔前、自分と年収比較する相手と言えば、ライバル社など同業他社の社員、または他業界の同年代が主でした。しかし、近年はちょっと様相が違うようです。たとえば、あなたの隣席に座る同期が、数百万円違いの破格の厚遇を得る“同期”格差時代が到来しています。
また、給料以外にも、オモテに出にくい家が買えるほどの高額手当や、給料を運にゆだねる「サイコロ給」といった面白手当、はたまた至れり尽くせりの福利厚生まで大調査しました。
もちろん「上を見て暮らすな、下見て暮らせ」では、迫り来る大減収時代を生き残れません。現在の年収を打破するため、知らないと損する給与明細の見方といった今すぐにできる対策から、年収アップのスキル「三種の神器」までご教授します。
さらに今回は、カネでは測れない「働きがい」にも注目。勤労による本当の幸せとは何かを探り、従業員満足度の高い企業や、高齢者、女性が大活躍する企業を紹介します。
むろん、定番の上場会社の平均年収ランキングや「1億円プレーヤー」続出の役員報酬ランキングも見逃せません。他人の給料を励みにしたいビジネスマン必見。さらには、旦那様を叱咤激励したい奥様方も「隣の鈴木さんの本当の年収は○○○万円なのよ」と確固たる証拠を突きつけられること、請け合いです。
(『週刊ダイヤモンド』編集部 宮原啓彰)