一流リーダーが社内政治に強いのは「孤独」を知っているからだ「社内政治」は水面下で行われます。慎重に対応しないと後で取り返しがつかなくなり、後悔することも…(写真はイメージです)

 「社内政治にはうんざりする」
 「学閥なんてどうでもいいのに……」
 「水面下のやりとりに時間がかかりすぎる」

 こんなふうに思ったことはありませんか?皆さんのようなビジネスの最前線で働いている人であれば、口に出すことは憚られますが、心の奥底でそう思ったことがあるのではないでしょうか。

 組織における「社内政治」――。社内政治を側で見ているベテラン秘書の間からは、こんな声が囁かれます。

「今回の件は、ポリティックス(Company Politicsの略)だから、仕方がないわね」

 この言葉は、私が新米秘書の時に聞いたものですが、その当時は背筋が凍るほど怖かったことを今でも覚えています。時が経つにつれ、私もその意味が少しずつわかるようになっていきました。

社内政治に関わる
覚悟が必要な人

 実際に、社長付き秘書や、その他、役職の高い人を補佐する秘書にもなると、上司の社内政治のかけひきを上手く行うことが大切になってきます。また、秘書に限らず、極秘情報を扱う仕事をしている人であれば、「社内政治」に触れる機会が増えてくるのは必然でしょう。

「社内政治」とは、水面下で行われ、すぐには見えないものばかり。慎重に対応しないと、後で取り返しがつかなくなり、後悔することになります。

「社内政治にはなるべく関わりたくない」

 そう思う人が少なくないのではないでしょうか。