世界最高峰のMBAと言われるハーバード・ビジネススクールの素顔を紹介する本連載。前回はジャパントリップの様子を紹介したが、今回は、世界一“熱い”部活を紹介する。新刊『パンツを脱ぐ勇気――世界一“熱い”ハーバードMBA留学記』にも収録されていないエピソードである。
練習は週2回、土曜日は試合。
合宿も年4回ある
ハーバード・ビジネススクールには70を超えるクラブがある。ビジネスと関連したクラブも多数あるが、やはり、学校一存在感があり最強のクラブと言ったら、そう、ハーバード・ラグビー・フットボール・クラブ(HRFC)、ラグビー部だ。
そもそも学校の勉強は厳しい。毎年必ず成績下位数パーセントが強制的に退学になるといった厳しい鞭で叩かれながら圧倒的な量の勉強をこなしていく。また、この学校は世界一のパーティースクールとも言われているだけあり週3回くらいはパーティーが開かれる。そして皆それに積極的に参加する。つまり、もう勉強と社交でパンパンな学生生活なわけだ。
一方でラグビー部は、学校で唯一真剣な運動部だ。少なくとも平日2回激しい練習があり、土曜日は試合を行う。遠征も多い。合宿旅行も年に4回くらいある。そもそも睡眠時間が極端に少ない中での激しい運動だ。相当疲れて勉強にも支障がでる。そして怪我も日常茶飯事だ。試合で足の骨を折った同級生もいた。さらにラグビー部の飲みは半端ではない。
そんなラグビー部に参加する人間はクレイジーだ。
正真正銘の熱すぎる奴らが集うことになる。
そこには、また一つハーバードMBAの素顔があった。