
児玉教仁
第35回
答えたくない質問には、答えなくてよい
何でもオープンに質問し合うのがグローバル・モードといえど、話したくないこと、話すべきでないことは当然ある。人のよい日本人はなかなか断るのが苦手かもしれないが、いくつか表現を覚えておけば心強い。

第34回
相手の質問に振り回されないようにするには
質問をオープンに受け入れることは、グローバルなコミュニケーションで欠かせない大切なことだ。とはいえ、英語がネイティブではない我々にとって、自分のペースが崩されて話せなくなってしまうのも考え物。そこで、うまくその場を切り抜けるための表現を紹介する。

第33回
無意識のうちに飛ばしているロジックはないか
第32回の接続詞の使い方でも見たように、日本語を英語に置き換えると文章が長くなりがちだというほかに、実は、我々の文化の中ではあえて語らなくて済んでいた部分もきちんと説明する必要があるからこそ、話が長くなってしまうという面もある。

第32回
論理的発言は「ピラミッド構造」で組み立てる
前回まで、理路整然と発言するために必要な大前提、そして接続詞の使い方などの表現について説明してきた。いよいよ論理的思考の本丸、ピラミッド構造(ピラミッド・ストラクチャー)について紹介する。

第31回
日本語を英語に置き換えると、なぜもたついてしまうのか
日本人はロジカルに話すのが苦手なのか、論理的思考やコミュニケーションにまつわる本がよくランキングにお目見えする。実際、日本語の曖昧で間接的な表現のまま英語に置き換えようとすると、わけのわからない文章になってしまうことも多い。理路整然と発言するには、特に、接続詞の使い方に気を付ける必要がある。

第30回
説得力のある人は、意見と事実を切り分けて話す
前回、グローバルなコミュニケーションにあたっては、自分の発言が「意見」なのか「事実」(ファクト)なのか「通説」なのかを明確にすべきと述べた。そうでなければ情報として取り扱いにくく、発言の価値が低くなってしまうからだ。そこで今回は、それぞれについて具体的な言い回しを紹介する。

第29回
発言はロジカルに、しかし謙虚さを忘れずに
前々回(第27回)までは、現状を把握し、問題を掘り下げるためのコミュニケーションのコツを紹介してきた。今回からは、いよいよ、グローバルな低文脈のコミュニケーションに欠かせない、ロジカル・コミュニケーションについて言及していく。

第28回
「プリーズ」をつけても失礼に聞こえる時がある
何でも「Please」をつければ丁寧だと思ってしまいがちだが、やはり直接的すぎる物言いは避けたいところ。基本的には気にしすぎなくて大丈夫だが、気の利く言い方を知っておくと便利である。

第27回
笑顔こそが異文化コミュニケーション最強の武器
相手に気持ちよく話してもらい、会話の主導権を握りながら情報を最大限引き出すための4つのアクションのうち、前回は、「相手を乗せる」「堂々と話を止める」について紹介した。今回は残りの2つ、「積極的に質問する」「とにかく笑顔」について説明する。

第26回
会話の主導権をキープするコツ
前々回(第24回)までは、「セールスの場合」「問題解決/改善の場合」「新規事業/変革の場合」のパターン別に、どうやって現状を把握していくかのポイントを整理した。いずれにしても、相手から引き出す情報が多ければ多いほど、目的は達成しやすくなるのはたしか。そこで今回と次回の2回にわたってコミュニケーション上のコツを紹介する。

第25回
英語が話せるからこその失敗もある
英語はできるに越したことがない、と多くの日本人はそう信じている。だが、英語がなまじ話せるからこそ、はまってしまう罠もある。

第24回
ロジックツリーは問題の整理にうってつけ
前回、問題解決や改善をしていく場合の、どうやって現状を把握するかについて紹介した。ホワイトボードなどを使い倒すツール①「箇条書き」に続き、今回も問題が発生しているメカニズムを洗い出すための、2つ目のツールを紹介していこう。また最後に、新規事業/変革の場合についても説明する。

第23回
トラブルシューティングは最初の質問が肝心
ここまで、現状を把握する際の説明として、いかに相手の情報を聞き出すかがカギとなる「セールスの場合」について述べてきた。今回は、「問題解決や改善に当たる場合」について見ていこう。ここでは、いかに問題を整理するかがポイントとなる。

第22回
相手から情報を引き出す、絶妙な言い回し
前回は、現状を把握するポイントとして、優秀なセールスパーソンの質問の仕方を紹介した。今回もこのセールスの場合の続きとして、相手から「さらに情報を引き出すための言い回し」について見ていこう。

第21回
優秀なセールスに共通する質問の仕方とは
連載開始から前回までの間、20回にわたって文化の違いや仕事に対する姿勢の違いなど、ローカル・モードからグローバル・モードに切り替える際のポイントとなる、大前提の部分について紹介してきた。いよいよ今回から、会議などで具体的に物事を進めていくうえでのステップを紹介する。

第20回
「嫌いなものは嫌い」では、コミュニケーションは深まらない
好き嫌いに理由などないと思いがちだが、実は、感覚的に思えるようなものにも、きちんと理由なり、思考の経路がある。普段意識していない部分まできちんと整理し、言語化できるかどうかが、コミュニケーションの重要なポイントとなる。そして、頭の中を可視化するのにもってこいなのが「図解化」である。

第19回
世界でも最高レベル!日本人の「段取り力」
ほうっておいては停滞しがちなのが、グローバル・ビジネスの特色である。そこで、会議体のギアを上げるために効果的なのは、チームの中に強力な推進役を置くことである。ぜひ、その推進役を買って出たいところである。

第18回
相手を乗せる・情報を引き出す、うまい会話の切り出し方
あの手この手でチームのギアをあげる言い方は、社内で新しいチャレンジをする場合、クライアントにセールスをする場合、逆にこちらが提案を受ける場合など、置かれた立場によって異なってくる。それぞれ、どんな言い回しが効果的だろうか。

第17回
「パンチの効いた一言」で、会議に緊張感を持たせる
日本では「仕事は何より大事」という意識も強く、いちいちリマインドしなくても皆ちゃんと動いてくれる。しかしグローバルでは、仕事はその人の人生の選択の1つにすぎない。だからこそ、きちんと優先順位を上げてもらえるよう、あの手この手で仕掛けていくことが重要だ。

第16回
メンバーを夢で動かすか、段取りで動かすか
会議ではまず最初に、メンバーを本気にさせる必要だが、どのような種類の会議かによって、その方法は異なってくる。問題解決や改善の会議では、何が問題か、誰がどう進めるか、段取りが見えるようにする。新規事業や変革の会議では、まず大きく夢を語ることで、意欲を盛り上げていく。いずれにしても、いかにメンバーをうまく巻き込むかがカギとなる。
