試合より熱い(?)、男同士の呑み会

 さらに熱いのは試合の後の飲み。

 ハーバードスクエアのピザチェーン「UNO」がチームを贔屓にしてくれていて毎回貸切させてくれた。あまりにも激しく下品な飲みなのでお店を貸し切らないとできないのだ。

 この飲みは独特だ。

 まず、全員が一曲ずつ歌を持っている。

 この歌とは上級生から受け継いだ当ラグビー部伝統のもので、とてもここで書けるようなマトモな歌詞ではない。漢(おとこ)が本気で飲むんなら、そんな歌でも歌おうじゃないか、というような滅茶苦茶下品で強烈な歌の数々だ。そして歌は参加型だ。全員で合いの手を入れながら歌い上げていく。

 さらに、ここは「DOWN IN ONE」という西洋風の「イッキ」と、それを強要すると言った海外では珍しいカルチャーが根づいている。そしてそれを飲みきれない奴は「チキン」だとか色々なスラングで馬鹿にされるといった文化もだ。

 歌いまくり、しこたま飲ませ、飲まされ、べろんべろんになって毎週土曜日は夕方をむかえる。熱い。

 そして、たぶん酔いがさめたら体中相当痛い。

「ああ、宿題やらなかきゃ、、、、、でも、こっちの方が大事だからいいか、、、」

 そんな素顔もあるのだ。

 

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【著者】児玉教仁
1972年生まれ。静岡県出身。清水東高校を卒業後、1年半アルバイトで学費を稼ぎ1992年に初渡米。ウィリアム・アンド・メアリー大学を卒業。1997年三菱商事株式会社へ入社。2004年ハーバード・ビジネス・スクール入学。06年ハーバードMBA取得後、三菱商事に帰任。2011年同社を退社、国際社会で活躍できる人材の育成を目指したベンチャー企業、グローバルアストロラインズ株式会社を立ち上げる。本書が初めての著書。