暑さが厳しくなっていくこの季節、気になるのがニオイの問題。スーツやネクタイなどの身だしなみに気をつかう人は多いものの、体臭や口臭をマメにチェックしている人はどのくらいいるだろうか。スーツやネクタイのセンス以上に、ニオイをチェックしている女子社員はとても多い。何気なく放っているそのニオイで、知らないうちにまわりから嫌われているかも…。(取材・文/フリーライター 吉永麻桔)
ニオイをチェックすることも身だしなみのひとつ
「ずっと言いたかったんですけど、Dさんのニオイ、どうにかならないですかね」定例ミーティングが終わろうとしていたところ、同僚のC子が突然切り出した。びっくりしたものの、心の中で「よく言った!!」と拍手を送ったのは私だけではなかっただろう。
「外出先からDさんが戻るとニオイで分かる」と、以前から女子社員の間で話題になっていた。筆者も隣の席だったことがあるのだが、正直かなりキツいものがあった。どんなニオイだといわれると表現が難しいのだが、明らかに何日も洗濯していない衣類を着用し、そこに加齢臭がプラスされている…といったところだろうか。ある女子社員は「ボロ雑巾のニオイ」と表現していたが…。
C子の主張はこうだ。「取引先との会議でDさんが同席するとき、毎回恥ずかしい思いをしています。あの強烈なニオイを先方が気づかないわけがない。清潔感のない社員がいる会社だと思われるのは、かなりマイナスだと思うのですが…」。