パチスロ機メーカー最大手ユニバーサルエンターテイメントの創業者、岡田和生会長が本日開かれる定時株主総会で、取締役から外されるという。不正な行為の疑いがあるというのがその理由だが、このタイミングにはそれとは別の、なにかしらの「意味」があるのではないか。(ノンフィクションライター 窪田順生)
マカオと日本、2人の「カジノ王」が
示し合わせたかのように去って行く
2人の「カジノ王」がまるで示し合わせたように同じタイミングで表舞台から姿を消す。こんな偶然があるものなのか――。
6月23日、「マカオのカジノ王」として知られるスタンレー・ホー氏が、自身が長く率いてきた「信徳集団」(香港で運輸や不動産を手がける上場企業)の会長を退任すると発表した。後任は「カジノクイーン」の異名をとる娘のパンジー・ホー氏が継ぐという。
御歳95歳という高齢で、実質的には第一線から身を引いていたとはいえ、カジノの世界で長く轟いていた金看板が消えていくことに感慨深いものを感じていたら、ほどなくして「日本のカジノ王」の去就にまつわる衝撃的なニュースが飛び込んできた。
「大手パチスロ創業者会長が“事実上解任”の大騒動」(毎日新聞6月27日)
ヤフートピックスにも載っていたのでお読みになった方も多いと思うが、パチスロ機メーカー最大手、ユニバーサルエンターテイメント(以下、UA)の創業者として、実権を握っていた岡田和生会長が本日開かれる定時株主総会で、取締役から外されるというのだ。