トイレの回数は1日5~7回が標準
水の飲みすぎが原因のことも

 頻尿などの尿トラブルの背景には往々にして大きな病気や生活スタイルの問題が隠れているのだが、ではどのへんからが病気といえるのだろうか。

 明らかにトイレに行く回数が多い、残尿感や尿漏れがある、痛みを感じるといった自覚症状があり、生活の質が落ちているのなら迷わず医師の診断を受けるべきだ。問題は「回数が多いかもしれない」「なんとなく違和感がある」という場合だ。不安ならやはり病院へ行ったほうがいいが、頻尿については目安がある。

 まず平均的な一日の排尿回数は5回から7回程度、一日の排尿量は1リットルから1.5リットルといったところである。よって、この基準を大きく上回る場合は「頻尿」と考えていいだろう。当然ながら摂取する水分量が多ければ尿の頻度も量も増えることになる。例えば、健康のために水分を多めに摂っている人は、そのぶん尿の量もトイレの回数も多くなるのだ。その水分が利尿作用のある茶やコーヒーならなおさらである。痛みなど他の症状がないのなら病気とはいえないが水分の量と質を見直すべきだろう。

下着に付ける尿吸収パッドで
働き盛りの年代も尿漏れ対策

 尿トラブルのため生活に支障をきたしているのなら、まずは泌尿器科を受診すべきだ。適切な治療を受けられるだろう。だが、トラブルがすぐに治まるわけではない。尿失禁がある場合、実際に漏らすのは10回に1回程度のこともある。しかし「漏らすのでは…」という不安は10回つきまとう。

 幸い現在は、下着の下に装着する尿吸収パッドがあり、装着感、吸収力ともにかなりの水準に達している。介護用品を製造・通販している企業によると、顧客は50代の女性が中心で、尿とりパッドを含めた紙おむつ関連の通販での販売量は年々堅調に伸びている。通販で購入する理由は「自分用であったり夫用であったり、親が入居している施設に持ち込まれたりとさまざまですが、いずれも毎日使われるものなので、まとめ買いが大半」(株式会社ひまわり楽天市場店 小池隆文係長)だという。

 2014年には「働き盛りの男性の軽い尿漏れ」を対象とした商品を各社がほぼ同時に売り出し、通販はもちろん、百貨店やスーパーの下着売り場でも手に入る。初めての場合、購入にも装着にも勇気がいるだろうが、「漏らしてしまったら…」という不安からは開放されるはずだ。

(ライター/工藤 渉)

参考URL:

日本臨床内科医会 過活動膀胱
http://www.japha.jp/doc/byoki/039.pdf

日本光電 過活動膀胱
http://www.nihonkohden.co.jp/ippan/oab/sp/index.html

関西医科大学 男女ともに見られる尿漏れ、頻尿
http://www2.kmu.ac.jp/openSeminar/open10/04murota.html

日本泌尿器科学会 頻尿
https://www.urol.or.jp/public/symptom/02.html

扶桑薬品工業株式会社 男のストレスと慢性前立腺炎
http://cpcpps.jp/