関係者によると、ヤマトはアマゾンに対して、現状単価の270~280円から470円への値上げを要請している。「アマゾンは、短期的にはヤマトの要求を飲まざるを得ないだろう」と言う。直近でもアマゾンは7月10日から年に1度の大セール「Amazonプライムデー」を実施したばかり。荷量が通常期よりも多くなるため、物流現場にかなりの負荷がかかるが、これも「ヤマトに協力をお願いして、なんとか乗り切れた」という。

 さらに、アマゾンを悩ませているのは、ヤマトが値上げのみならず総量コントロールの対象にしていること。アマゾンに対して、現状受けている2億2000万~3000万個の宅配便のうち、4000万~5000万個は受けられないと伝えているという。

 なお、こうした数字について、ヤマト運輸、アマゾン・ジャパンともに「個別交渉の内容については答えられない」と回答している。

 目先、アマゾンの最大の課題は、ヤマトの改革に伴いあぶれる4000万~5000万個の荷物をどうするかだ。

 470円の単価に、さらなる追加料金を支払ってヤマトに委託するのか、それとも日本郵便に委託するのか。アマゾンは、自前で物流網を築くとしているが、「そんなにすぐにはできない。4~5年は要するだろう」(物流関係者)という。

 ヤマ場は、両社の契約が更新される9月。猛暑をますます熱くさせる駆け引きが続きそうだ。

(ダイヤモンドZAi編集部 須賀彩子)