おススメ「がん保険」その4:富士生命「がんベストゴールド」
大きめの一時金を安く買いたい人に
商品単価ではオリックス生命の「ビリーヴ」より高くなるものの、コストパフォーマンスでは最強と思える保険です。
保障内容も、一番シンプルなパターンでは、診断時の給付金と「先進医療」に対応した給付金のみです。ただ、診断時の給付金が、初回診断時のみに支払われる「初回診断一時金」と、再発時にも対応している「診断給付金」の2種類に分かれています。
したがって、初めて「がん」に罹った際には、2種類の給付金が同時に支払われ、再発時からは「診断給付金」のみが支払われます。また、最初に「がん」に罹った時点で、以後の保険料の払い込みが免除される点も付記しておきます。
最も保険料が安くなるのは「初回診断一時金」200万円に100万円の「診断給付金」をセットするパターンです。100万円の「診断給付金」は、2年に1回の支払いを限度としていますから、3年間に2回再発した場合などは1度しか支払いはありません。
料金は、30歳の男性が年払いで3万3470円。女性ではやはり年払いで2万9360円です。(富士生命では、1ヵ月の保険料が3000円未満だと、「半年払い」か「年払い」にしなければならないため、年払い保険料を調べました。)
同じく30歳の男女が、アフラックの「Days」スタンダードプランに加入するとしたら、3052円と3144円ですから、年間保険料では「がんベストゴールド」の方が安くなります。「Days」には、「抗がん剤治療」や「放射線治療」に対応し、10万円単位の給付金が支払われる特約なども付加されているので、「がんベストゴールド」との単純比較はできないと言えるかもしれません。
しかし、最初に「がん」に罹った時点で支払われる給付金の額が、「がんベストゴールド」の300万円に対し、「Days」は100万円です。コストパフォーマンスの違いは歴然ではないでしょうか。
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今回の比較は、あらためて「がん保険」の給付金で大切なのは、さまざまな「お金の使い道」に対応した「特約」が揃っていることではなく、一括で受け取れる給付額自体が大きいことであると教えてくれている気がします。
次回の最終回では、「がん保険に入らない選択」について考えてみます。
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