洋服のスタイルや色、柄などに気を配る人も、意外に忘れがちなのが「サイズ感」。サイズがズレた洋服を着ていると、みっともない上に、だらしなくすら見えるものです。(ファッションスタイリストジャパン代表取締役 西岡慎也)
サイズの合わない洋服が
だらしなさの元凶だった!
ファッションの基盤を作る上で必要となる3大要素がある、と以前書きました。「サイズ感」「色」「ブランド・素材」の3要素で、私は「スリーサークル理論(3C理論)」と呼んでいます。ファッションにおいては、まず、この3つの円(領域)さえしっかりすれば、 服選びの失敗がなくなります。
今回は、この3C理論のうちの「サイズ感」を取り上げてみたいと思います。背が低い、背が高い、体が大きい…お悩みは人それぞれですが、妥協してサイズ感の合わない服を着てしまうと、服に着られてしまい、見栄えが悪くなってしまいます。
どんな体型の方でも、自分に合うサイズ、着こなし方は必ず存在します。そしてサイズの合った服装は清潔感を与えてくれます。
女性の方に、「どんな男性が素敵だと思いますか?」と聞くと、必ず挙がるのが、「清潔感があること」です。そこで、「どんな時に清潔感を感じるか」と聞いてみました。すると、シャツにシミやシワがないのはもちろんのこと、「スーツのサイズが合っている」と清潔感を感じるとのこと。確かに、丈が長かったり、ジャケットがブカブカだと、だらしなく見えてしまいます。サイズの合った服を身につけることは、相手に清潔なイメージを与えることにもつながるのです。
どんなに気に入った服でも、サイズがご自身の体型に合っていなければ、周りの人から素敵と思われる着こなしはできません。
もし皆さんの目的が、相当なお金持ちに思われたいということであればブランドを優先して選ぶのもひとつです。ただ、そうではなくて、男性女性問わず、周りの人から素敵だと思われたいのであれば、自分の体型に合ったサイズであることを重視して選んでください。