梅雨時から夏にかけて、汗をよくかく季節に注意したい「スーツの臭い」。ほんの少しのお手入れで、悪臭漂うという残念な事態を避けることができます。

湿気が強く、汗もたくさんかく梅雨時と夏場。スーツの手入れをサボれば、たちまち不潔になって臭ったり、虫食いやカビに見舞われます。今回は、帰宅後に行っていただきたい、簡単な手入れについてお話します。(ファッションスタイリストジャパン代表取締役 西岡慎也)

肉厚ハンガーに掛けてブラッシング
それだけでスーツは蘇る

 今回は、「スーツのお手入れ」についてお話しします。本来は1年を通しての事ですが、特にこの梅雨時、そして夏にかけては意識してほしい事があります。空気が湿気を多く含み、汗もかきやすいこの季節、お手入れをさぼれば、スーツを不潔なまま放置してしまうことになります。そして、それが悪臭につながることにもなるのです。

 仕事を終えて家に帰ったら、「お風呂に入って、ビールを1杯!」という前に、まずはスーツの疲れをとってあげてください。1日中、あなたと一緒に汗だくで頑張ったスーツをいたわる。それが、長く愛着を持って着るための習慣です。

 まず上着は肩の肉厚なハンガー(湿気を吸う木製ならなおよい)にかけてください。スーツは肩が命!です。首、腕、上半身の微妙なラインを表現してくれるのが肩。間違っても針金ハンガーだけは使わないようにしてください。

 次はホコリ取り。スーツは無数のウールを織り上げて完成しているものですから、織り目があります。まずは、その織り目に詰まったホコリをとってあげましょう。ホコリはスーツの傷みの原因になります。ポリエステルなどの化学繊維のブラシは静電気を帯びて、ホコリを集めてしまうケースがあります。そのため、豚毛や馬毛のものを用意するのがベストです。大きめサイズが、全体をブラッシングしやすいのでオススメです。

 まずは、軽くたたくように全体をブラッシングしてホコリを浮かせましょう。続いて上から下へとブラシを大きく払うように動かして、ホコリをかきだしてください。あまり力を入れすぎると、逆に繊維を傷めてしまうので注意してください。

 汚れのたまりやすい上着の肩や首の後ろ、縫い目部分。ズボンのスソ付近は特に入念にやるのがポイントです。