目と耳で知識を「定着」させる
次は、「参考書を一気に『読む』」。
問題集でポイントを押さえたら、今度は参考書を読みます。問題集をしっかりと読んだあとでキーワードが頭に入っているので、重要なところに注意がいき、理解しやすいはずです。
おすすめは前項でも触れた『理解しやすい政治・経済』です。一般的な参考書と異なり、この文英堂の「理解しやすいシリーズ」の多くは大学教授が執筆しており、解説がしっかりしています。また、索引も丁寧につくりこまれていて、辞書代わりに使えます。
参考書も、問題集同様、3回程度読めば内容が頭に入ります。
最後に、「空き時間にスタディサプリを『聞く』」について。
私は移動時間などちょっとした空き時間ができたときはできるだけ読書するようにしていますが、手がふさがっていたり疲れていたりして本を読めないときは、リクルートが提供する「スタディサプリ」という学習サービスで政治・経済を学んでいます。高校生向けですが、誰でも登録できます。
講師の伊藤賀一氏は、語り口が絶妙で、聴いていて飽きません。政治・経済だけでなく日本史や倫理の講師も務めているので、そうした科目との視点の違いや共通点を学べることも利点の一つです。また、工場派遣労働や遊園地勤務などのユニークな経歴を持っており、身近なビジネスの話題を引き合いにして説明してくれるので、現実のビジネスに生かしやすいのも特徴です。
(本原稿は、侍留啓介著『新独学術 外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法』より抜粋・編集して掲載しています)