おくすり手帳を活用するための
3つのポイントを知っておこう

 医療財政が厳しい今、薬剤情報提供料は健康保険制度にも患者にも負担になるという意見もあるが、同じ薬を重複して処方する無駄を減らすことができて反対に医療費の削減につながる可能性もある。なにより、患者の安全を守るためのものを経済原理だけで切り捨ててよいものではないだろう。

 とはいえ、患者の多くは薬剤情報提供料を支払っていることを知らず、なんとなくおくすり手帳を持っている人が多いのではないだろうか。自分の健康を守るためには、患者も積極的におくすり手帳を活用する必要がある。

 おくすり手帳を活用するためのポイントは次の3つだ。

① 手帳は1冊にまとめる
② アレルギー、副作用を記入しておく
③ ふだん利用している常備薬やサプリメントも記入する

 病院や調剤薬局などでは、おくすり手帳に書かれた情報から、薬を重複して処方していないか、危険な飲み合わせになっていないかを判断し、それを未然に防いでいる。その情報が漏れていると正しい処方ができないので、おくすり手帳は病院や調剤薬局ごとに使い分けるのではなく、1冊にまとめておくようにしよう。

 住所、氏名、生年月日、血液型などの基本情報に加えて、アレルギー、過去に飲んだ薬で出た副作用なども記入しておくと、自分に合わない薬を避けて処方をしてもらえる。

 また、病院や診療所などの医療機関から処方された薬だけではなく、ふだん飲んでいる頭痛薬や胃薬などの市販薬、サプリメントなども自分で記入しておくとよい。市販薬やサプリメントも組み合わせによっては、薬の効果が弱まってしまったり、思わぬ健康被害がでることもある。これも事前にわかっていれば、薬剤師からのアドバイスも受けられる。

 日本は、地震の活動期に入ったといわれており、いつどこで大規模災害が起きても不思議ではない。9月1日には食料などの防災グッズの点検とともに、おくすり手帳の管理もしておきたいもの。おくすり手帳は薬局などで無料で配布しているので、持病のある人はこの機会に1冊つくってみてはいかがだろうか。