一流経営者は、
「陽」の時期に創業?

「陽」の時期にあなたがすべきこと。それは、種まきと水やりです。
 つまり、新しいことをどんどん初めて(種まき)、それを育成していく(水やり)のです。
 人生に強弱があるとしたら、「陽」の時期はまさに“上昇気流”のときにあたります。

 本書に詳しく紹介しましたが、時代の寵児とも言える経営者の方たちの多くは「陽」で、創業あるいはトップに立ち、会社の繁栄に向けてスタートを切っています。

 この「陽」の時期での創業は、リクルートの江副浩正氏、ブックオフコーポレーションと俺の株式会社の「俺のシリーズ」の飲食サービスで一時代をつくった坂本孝氏は、ともにそのスタートは【陽1年】です。

「丸亀製麺」でおなじみの粟田貴也氏も、飲食業のスタートは、焼き鳥屋の開業で同じく【陽1年】でした。
 彼らは、上昇気流に乗りはじめる【陽1年】の時期に創業したからこそ、時の力を味方につけ、大きな成功を掴めたのです。

芸能人のスキャンダル発覚は、
なぜ「陰4年」?

 一方、「陰」の時期はどうかというと、「陽」の時期にあった運気の勢いはおとなしめになります。
 そして、「陽」の時期での、自身の行いが結果として現れてきます。
 その典型として、【陰4年】の事例を紹介します。
 理論に沿った詳細が本書にありますが、浮気や隠し事などは、この【陰4年】の時期に発覚しやすい。最近では、ベッキーの不倫騒動が記憶に新しいですが、その不倫が報道されて世に明るみになったのが2016年。ベッキーは【陰4年】の年でした。

 元都知事の猪瀬直樹氏が辞任をきっかけに資金問題が発覚したのもそうです。
 ここでは謙虚な気持ち、初心に帰って、一回立ち止まって過去に何をしてきたのか、それは自分のためだけのものだったのか、それとも万人のためのものだったかを確かめることが大切なのです。