Aさんの中で夫の生活態度に不満は残るものの、以前よりはやや改善されたようで、現在は無事結婚生活を送っている。

激変していたパワーバランス
実家の王として君臨する兄嫁

 Bさん(24歳男性・独身)の兄の結婚が決まった。親族顔合わせで初めて目にした兄の婚約者の第一印象は「おしとやかで、いかにも女性らしい女性」だったとBさんは語る。

 兄嫁は結婚を機に仕事を辞め、兄の実家で両親と同居することを選択。Bさんの両親は大変喜んだという。数ヵ月してBさんは帰郷、兄嫁が家族にだいぶ打ち解けた様子見て安心していた。親族が増えるとゴタゴタの種も増えるが、「自分の一族には無縁の話だ」と思うことができたのである。

 そんな中、兄夫婦が子どもを授かった。吉報を聞いたBさんがお祝いに駆けつけると、初の子ども、初の孫を身ごもった兄嫁を兄と両親が下にも置かない気遣いぶりである。そんな彼らに兄嫁は恐縮しているようだった。「わざわざ来ていただいてありがとうございます」という兄嫁の柔らかな笑みが、Bさんの心に残った。

 無事に生まれたのは男の子で、一族待望の長男の誕生には特に両親が喜んだという。出産祝いと、自分にとっても心躍る甥っ子との対面を心待ちにしていたBさんだったが仕事の都合でなかなか帰省できず、それが叶ったのは甥が生後6ヵ月の時だった。そこでBさんは思わぬ光景を目にすることになる。

「すべてが赤ん坊の母親である兄嫁中心になっていて、もはや兄嫁が家を支配しているような具合だったのです」(Bさん)

 厳しかった父、せわしなく働くのが好きな母は孫を溺愛するあまりすべて兄嫁の言いなりになっており、諸事男くさかった兄は赤子への扱いに戸惑いがちで、兄嫁からきつい口調で常に何かしらを注意されていた。

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