2017年に50周年を迎えた(メルセデス)AMGは、芸術品のような高性能車を作ることで知られる。8月にはE63 4MATIC+ステーションワゴンやAMG GTロードスターなどを発売した。
AMGは日本でも高性能で高品質なクルマづくりで知られたメーカーだ。メルセデス・ベンツ車をベースにレースに出場したのがはじまりで、現在はメルセデスAMGとして、積極的に高性能モデルを送り出している。
2017年8月25日に日本発売開始されたのは、E63なるメルセデスEクラスをベースにした高性能なセダンとステーションワゴン。それに2シーターのピュアレーシングモデルのGTロードスターとより高性能なGT Cロードスターだ。
E63は4リッターV型8気筒を搭載したのが新しい点。従来の5.5リッターに替わるエンジンである。気筒休止システムを備え燃費効率がよくなったいっぽうで、出力が5.5リッターV8より向上しているところが特徴だ。
E63のラインナップはセダンとステーションワゴンで構成されている。4リッターV8エンジンに、9段のツインクラッチトランスミッション(AMGスピードシフトMCT)と4輪駆動システム(AMG 4MATIC+)を搭載している。
変速機は「ダイレクト感のある素早いシフトと高い伝達効率を実現」とメルセデスの資料では謳われる。同時に4輪駆動システムは前後50対50の動力配分でするどい加速性を得られる。
いっぽう後輪100パーセントでサーキットでの走りを楽しむのも可能。状況に応じて最適な走りのクオリティを追究することが可能となっているのだ。
エンジンでみるとE63には2つのバリエーションが用意された。E63 4MATIC+のエンジンは420kW(571ps)の最高出力と750Nmの最大トルクを発生。E63 S 4MATIC+のエンジンはおなじ4リッターV8ながらよりパワフルな450kW(612ps)と850Nmとなっている。
メルセデスAMG社が自社開発したAMG GTと基本設計を共通とする4リッターV8は全長5メートルを超えるステーションワゴンでも静止から時速100キロまでをわずか3.5秒で加速というすさまじさ。
価格はセダンがE63 4MATIC+(1650万円)とE63 S 4MATIC+(1785万円)。ステーションワゴンがE63 4MATIC+(1686万円)とE63 S 4MATIC+(1838万円)。セダンにはマットブラックをベースにすごみあるスポーティな内外装をもったE63 S 4MATIC+ Edition1(1910万円)の設定も。サーキットのようなところも走りたいひとはSモデルがいいだろう。