ダイヤモンド社のビジネス情報サイト

加藤孝博・マカフィー(日本法人)会長インタビュー
「インテルとのタッグで市場のパラダイムは激変。
得意の“現場主義”で次世代セキュリティを席巻する」

【第5回】 2011年9月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
previous page
4
nextpage

 Andoroid端末は、オープンソースという性格上、アプリケーションが20万~30万種類もあり、セキュリティ管理をし切れない状況だ。愉快犯が多かった以前と比べ、今はユーザーから金銭を騙し取ったり、企業へ打撃を与えることを目的とする、悪質なマルウェアが急増している。スマートフォン向けのセキュリティ需要は、これから本格的に盛り上がるだろう。

 足もとでは、日本の家電・コンピュータメーカーが、タブレットPCやスマートフォンでマカフィーの管理ツールを使うケースが増えている。ビジネスチャンスは大きい。

中小企業こそクラウドのニーズが高い
高度なソリューションを提供していく

――以前から強みだった法人や官公庁向けのソリューションについては、今後はどのように販路を拡大していくのか。

 短納期でウィルス対策ソフトを納入するだけでは、付加価値を維持できない。より高度なセキュリティをソリューションとして提供すると同時に、コンサルティングやクラウドのサービスも付加して、顧客のセキュリティレベルを飛躍的に向上させていきたい。

――クラウドと言えば、SaaS型のセキュリテイサービスをいち早く始めたのもマカフィーだった。

 モバイルセキュリティと同じく、これも日本法人発のサービスだ。最近は競合他社も参入してきたが、うちは10年近く前に始めて、最近まで日本で9割、世界で6割のシェアを持っていた。

 スタート時は「マネージド・サービス」と呼んでいたが、米国本社に「このサービスは売れない」と突っぱねられたため、日本にセンターをつくり、サーバーを立てて、少人数でコツコツとやって来た。

 狙いは中小企業。セキュリティ運用に関する知識や意識に乏しい彼らにとって、最新のセキュリティが自動で更新されていくSaaS型のサービスは、ニーズが高い。草の根的に営業して回り、これまでに10万社近くの顧客を獲得しただろうか。

previous page
4
nextpage
IT&ビジネス
クチコミ・コメント

facebookもチェック

IT insight

情報家電、インターネット、ソーシャルメディア、携帯電話など、ITツールの最新情報に加え、激動の市場を勝ち抜くIT企業の戦略、ITを駆使した新しい企業経営の姿などを伝える。ITエグゼクティブや編集部の視点から、ITビジネスの最前線を徹底分析する。

「IT insight」

⇒バックナンバー一覧