ランキングトップは
内閣情報官の北村滋氏

 ランキングトップは北村滋・内閣情報官で、面会日数は533日に上っています。

 北村氏は、内閣情報官として「内閣情報調査室(内調)」を所管、得た国内外のさまざまな情報を首相に伝える役割を担っています。

 そもそも内調とは、内閣官房に属しており、外交や安全保障、選挙などの内閣の政策立案に関するさまざまな情報を集めて分析する機関です。同じような組織として警察の「公安」がありますが、違いはそれが治安目的ではないところにあり、日本の「インテリジェンス機関」とも称されます。

 実際、「内調は、メディアに『逆取材』したり、国会議員の政治資金収支報告書を調べて『身体検査』したりします。内調独自に選挙の情勢調査をしているともされ、解散のタイミングを図る材料を首相に提供したりもします」(全国紙政治部デスク)。

 そうした組織の特性上、首相との面会日数が突出していると言えます。また、北村氏は警察庁出身で、第1次安倍内閣の首相秘書官を務めた人物。安倍首相と苦楽をともにし、まさに「懐刀」といえる存在なのでしょう。

 とはいえ、先ほど「少なくとも」と述べたのは、首相官邸では総理番記者の目に触れずに首相と会うこともできるからです。

 例えば、基本的に1日1回、首相と正副官房長官は会議で会っているはずなのに、その記録は首相動静には記されていません。

「北村氏の執務室は、総理執務室に直結していないため、外廊下から入らざるを得ず、それで補足されている回数が多いということもあるのかもしれません」(前出政治部デスク)

 つまり、この首相動静には、ある意味「公にしてもいい関係」という前提があるのです。その意味を踏まえて、ランキングに戻ります。

 4位の麻生太郎・副総理兼財務相)や5位の菅義偉・官房長官、6位の世耕弘成・経済産業相、11位の甘利明・前経済再生担当相ら、安倍内閣を支える、もしくは支えてきた主要閣僚たちが上位にくるのは当然でしょう。

 ですが、その中で目を引くのが2位にランクインした斎木昭隆・前外務事務次官や、8位の杉山晋輔・外務事務次官など、外務省関係者です。北朝鮮問題など高まる緊張感を背景に、外務省関係者が足繁く首相の元を訪れている様子がうかがえます。

 さらに、14位には河野克俊・統合幕僚長という自衛隊幹部、いわゆる「制服組」トップの姿があり、防衛省幹部、いわゆる「背広組」の前田哲・防衛政策局長とほぼ並んでいます。「文民統制」の視点から、「制服組」が力を持つことが危惧されてきましたが、2013年に国家安全保障会議が設置されて以来、「制服組」の発言力が増していると言われています。

 谷内正太郎・国家安全保障局長が3位というのも、安倍政権の軸足が外交や安全保障に向いていることを示していると言えそうです。