UXとは、ユーザーエクスペリエンス(利用者体験)の略。昨年6月にスタートしてから1年あまり。これまでに21回開催し、延べ700人もの女性たちが集ってきた。

 参加者の人数は毎回、平均50~60人。年齢層も10代から60代と幅広い。地方からの参加者も、北海道から九州まで全国から集まってくる。遠くから夜行バスで駆けつけた20歳の女性もいた。

共感し合えるだけで
変化を起こす女性たち

 参加する女性たちは皆、1人で会場にやって来る。しかし、引きこもってきた人たちだけに、すんなり参加できるわけではない。

「ずっと知っていたけど、4回目で初めて来れました」「今日初めて最初から最後まで会場にいられました」などというように、緊張と不安で震えている人たちや「自分の話ができたのは初めてです」などとホッとして泣き出す人も、数多くいたという。

「これだけ溜め込んで、誰にも言えず、ようやくたどり着いて吐露できたって感じです」

 主催者の1人で自らも経験者である林恭子さん(51歳)は、集まる女性たちにそんな印象を持った。

「女性たちって、共感し合えるだけで変化を起こすんだということを目の当たりにしています。初めて話した気持ちを“わかる”と言ってもらえる。自分と同じような話を皆がしている。私1人だと思っていたのに、こんなにたくさん同じような人がいることをわかるだけで、女性たちは勝手に動き出しちゃうんです」

 不登校から引きこもっていて、働いた経験もなかった20代女性は、女子会に参加して初めて自分の話をしたという。「どんなことでもきっかけが欲しくて、どうしても来なくてはいけない」と女子会に参加した2ヵ月後、女性は「仕事が決まった」と連絡してきた。