もっとかかるのは教育費で、こちらは際限がありません。塾や英会話スクール、水泳教室など種類もさまざまですし、お金をかけようと思えばいくらでもかけられるからです。確かに、将来、子どもの選択肢が広がるよう学ばせたり、習い事をさせたりしたいという「親心」は分かります。しかし、やらされる子どもは遊ぶ暇もなくて嫌がっているなんてことも良くある話です。

 こうした人は日用品も、石鹸やシャンプー、洗剤やティッシュペーパーなど、素材にこだわり、ちょっと値段が高い良いものを好みがち。しかも少量ではなく、なぜかまとめ買いをしてたくさんのストックを抱えています。

 このように、「こだわりを強く持っているために、特定の費目に対して過剰なまでにお金をかけ、金銭感覚が麻痺してしまっている」というのが、高所得者の特徴なのです。

 家計診断をする際、まずは支出を洗い出し、必要なモノとそうでないモノの「線引き」を行った上で、「支出の優先順位」をつけるところから始めます。ところが、こうした高所得者の人たちは、これができません。「これも必要、あれも必要。切り捨てるなんて無理です」と言うのです。

 しかも、「今のままでは、生活費が回りませんよ」と言うと、「もっと稼ぎますから」と答える人が多いのです。しかし、それはちょっと違います。稼ぐと言って仕事を増やし、体を壊したら元も子もありませんし、転職しても成功するとは限りません。そんな不透明な状況に踏み出すよりも、やはり足元の支出から見直すべきなのです。

妻や子どもに甘く
使い方がルーズ

 もう一つ。貯蓄できない高所得者の特徴として、妻や子どもに対して「甘すぎる」というのがあります。

 例えば、生活費をコントロールできない妻に「家計簿をつけろ」と言えなかったり、「毎月何を買っているのか」と無駄遣いを注意できなかったりするのです。また、子どもに対しても、年齢の割に高額な小遣いを与えていたり、すでに成人したような子どもにまで、必要以上の援助をしていたりといったケースも良く見られます。