もし本社に一から連絡し、広報担当に趣旨を送り返信を待つ、という正統派の方法を取っていたら、どんなに早くても数日、日本企業だったら、取材が可能かどうかわかるだけでも2週間以上もかかる場合もある。

 もう一つ、最近、別件で別の中国人からも複数の在日中国人を紹介してもらう機会があった。この友人の紹介の仕方は、(1)友人、(2)私、(3)紹介してもらう相手、の3人をウィーチャットの「一つのグループ」にして3人同時に連絡をする方法だ。

 こうした機能もフェイスブックにもあるが、ウィーチャットがフェイスブックと違うのは、(2)私と(3)相手が以前からウィーチャット上の「友だち」になっていなくても(1)友人が双方を知っていれば、グループを作れるという点だ(3人ともウィーチャットに登録していることは前提条件)。

 事前に(1)と(3)が話してOKだったら、3人のグループを作る場合もあるし、いきなり3人のグループを作り、そこで(1)友人が(2)私に(3)を紹介してくれる場合もある。やり方はさまざまだが、(1)は(2)と(3)が合意したあと、そのグループを抜けるか、あるいは(2)と(3)が「友だち」になり、2人だけで必要な話をするというケースが多いようだ。

 これもやはり(1)と(3)に信頼関係があるからこそ、(2)の私に紹介してくれるのであり、簡単でスピーディーな紹介の仕方だ。ウィーチャットというスマホアプリの優れた機能だといえる。このように日々、中国人は(日本在住者も含めて)、常にウィーチャットで連絡を取り合っている。日本人の連絡手段とはまったく違う。

 何よりもウィーチャットを使う最大の利点は「スピード感」と「手軽さ」にある。

 私も日本にいるときだけでなく、これまで中国に滞在しているときにもウィーチャットはフル活用してきた。ウィーチャットに登録するようになって以降、中国人との連絡は格段にスムーズになり、タイムライン(ウィーチャットではモーメンツと呼ぶ)上に流れてくる彼らの動向から日常生活を垣間見ることができて、自分の仕事上、非常に役に立つことが増えた。