スマートフォンの登場でますますライフログへの関心が高まるなか、自分の人生をより良くするための「人生記録法」について、日本一Evernoteに詳しい大人気ブログを主宰する五藤隆介氏が、5日間連続で初心者でもわかるように解説する。第4回は、デジタルノートとして圧倒的な人気を誇る「Evernote」をライフログツールとして活用する方法。Evernoteを知り尽くした五藤氏がたどり着いた、あまりに意外な究極の整理法とは?
実際にデジタルで「ライフログ」を始めるにあたり、ライフログというものはどこに「残して」おけばいいのでしょうか。
これまでの連載でも軽く触れてきましたが、ライフログを残す場所として「Evernote」というサービスが非常にオススメです。
Evernoteのメリットとしては、「いつでもどこでも」「常に同じ内容が参照できる」ということがあげられます。さらに、「どんなデータでも保存できて」「データがなくなる可能性がきわめて低い」ということもあげられます。
この特徴が、何でも保存し、全部を大切に残すことが前提となる「ライフログ」と非常に相性がいいのです。
Evernoteは「自分専用のGoogle」である
Evernoteに「ライフログ」として人生のあらゆることを集めれば集めるほど、自分が残した記録の活用の幅は広がり、どんどん便利な「自分専用の」データベースになっていきます。
これを徹底すればするほど、なにかあったらEvernoteを見ればいい、という状態ができ上がっていきます。
仕事で必要な資料を確認したいならば、以前Evernoteに保存したpdfデータを見る。連絡先を確認したいならば、Evernoteに保存した名刺を見る。どこか食事に行こうという場合には、過去の食べたものの記録や、行きたいと思ったところのメモから探す。
元気がないとき、くじけそうなときにはこれまでの日記や、自分が成し遂げてきた出来事の記録を振り返って自信を取り戻す。
これらは大抵、キーワードやタグを用いて検索することで、自分のEvernoteの中から容易に見つけ出すことができます。
この、Evernoteに蓄積されたデータベースは、自分自身が、自分自身によって自分自身のために作る「自分専用Google」だと言ってもいいでしょう。
自分専用Googleで検索して引っかかるものは、必ず「自分が関わったもの」しかありません。すべて自分の頭が反応したことや、自分の中を通過したものです。そして、それらの大半は決してインターネット上で検索しても見つけられないものなのです。
Evernoteに記録する際に意識したいのは、Googleでは決して見つけられない情報を保存するようにする、ということです。自分専用Googleをより便利なものにするためにも、まずはとにかく「自分に関する記録」を集めるという意識を持つようにしましょう。