スマートフォンの登場でますますライフログへの関心が高まるなか、自分の人生をより良くするための「人生記録法」について、日本一Evernoteに詳しい大人気ブログを主宰する五藤隆介氏が、5日間連続で初心者でもわかるように解説する。第3回は、デジタルツールの醍醐味である「写真」を活用した実践的ライフログ活用術。スマートフォンで撮った写真には時と場所が記録されるが、それを利用した自分だけのグルメマップから名刺管理術、死蔵させない思い出品の管理法まで紹介。これをヒントに、読書ノートや自分目録の作成にも応用できる!
 

 デジタルで記録するメリットは、第2回の記事で書いたような「いつでもどこでも記録できる」ということだけではありません。

 デジタルデータならではの「検索」などをうまく組み合わせることで、記録したデータをさまざまな方法で活用することも可能なのです。

 今回は、そういった「デジタルライフログ」ならではの活用例をいくつかご紹介いたします。

ライフログがそのまま「飲食店データベース」になる

 デジタルのデータをうまく活用すれば、特定のエリアのお店だけをさっと表示させたり、ラーメン屋だけを表示させたり、さらには、今いる場所の近くのお店だけを地図上で表示させることも簡単にできます。作り方はとても簡単です。

 お店に行った時に、お店の外観や料理、メニューなどなんでもいいので、FastEverSnapなどのアプリを立ち上げてスマートフォンで撮影し、Evernoteに保存しておきます。

「FastEverSnap」 撮った写真は自動的にEvernoteに保存される。

 その際に「飲食店」などというノートブックを作り、タイトルをお店の名前などに変更しておくとよりわかりやすいでしょう。

 外で何かを食べるたびに記録を残していくだけで、世界でただ一つの自分だけの飲食店データベースができ上がります。

 さらに、FastEverSnapなどで写真を撮影すれば、Evernoteにはきちんと写真の位置情報が残ります。

 位置情報があればスマートフォン用のEvernoteアプリを活用し、地図上に写真を表示させることも可能です。

 そして、GPS機能と連動させ、現在自分がいる場所の近くのお店というのも簡単に見つけ出すことができるのです。 

外食した際は食べた物を撮影。撮影するだけで、日時と場所を含んだデータが一瞬で記録される。
GPS機能を使い、データベースの中から、近くのお店だけを地図に表示させることもできる。