僕『A君、お願いしてたあの資料作成、どれくらいできてる?明日朝までにちょうだい、って伝えてたはずだけど』

 A『あぁ、6割方できてるってとこですかね。あとは明日やりますよ』

 僕『明日の朝、僕が出勤するまでに、完璧な状態にしておいてほしいんだけど。現状の資料をちょっと見せてもらえる?』

 A『なるべくがんばります。すみません、今日は帰るんで』

 僕『資料、途中まででもいいから見せて、って言ってるんだけど』

 A『はぁ。もう定時なんですみません。明日見せますから。定時後に仕事しても残業代出ないので、いてもムダだと思うんですよね』

 僕『……』

 会話が成立しませんでした。しかもAは遅刻常習者。

 さらにいつ何どきでも定時で帰り、仕事が終わっていないのではと咎めると、『(うちは年俸制だから)残業代出ませんよね』と反論してくるのが定番です。育てる気にもなりません……」(30代男性)

 残業代をもらう権利はある。それは確かなことだ。また、Aの理屈で言えば、締め切りに間に合わないようなスケジュールで仕事を振る上司が無能なのかもしれない。しかし、締め切りまでに終わらないと予想したなら、締め切りを伸ばしてほしいと相談したり、「ここまではできるが、ここからはもう少し時間がかかる」など共有したりと、上司に対し、何か働きかけることができたはずだ。

 「定時だからもう帰りたい」「残業代が出ないのに残るのはおかしい」は正論ではあるが、任せられた仕事をできなくて当たり前という態度は、果たしていかがなものなのか。ただ、それに対し怒ったり、反論したりすると、「労働基準監督署に訴えます」などと切り返されるのだろうか……。