そこであえて、いくつかの視点から分析してみた。

1.設備的な問題

 経済規模で世界第2位になったとはいえ、中国はいまだ発展途上国の側面を持ち合わせている。上海のような大都市であればともかく、全国どこでも冷蔵設備が十分に整っている訳ではない。

2.外気の温度との問題

 季節や気温によって、冷やす必要がないと思っている中国人は少なくない。彼らにしてみると、寒い冬に冷たい飲み物を欲する日本人の感覚は奇妙に映っている。

3.健康面の配慮の問題

 中国では、東洋医学の観点から「医食同源」の考え方が浸透している。必要以上に冷たいものを摂ることは、免疫力を低下させ体に良くないことであり、それを望むことは彼らには理解できない。

ぬるくて味の薄い
味噌汁が好き

 中国を訪問した日本人がビールと並んで、不満を感じるのが、味噌汁の「温度」と「味」に関してである。総じてぬるくて、味が薄く感じるのだ。

 なぜ、日本と同じ味の味噌汁を提供する店がないのだろうか。

 そもそも中国含めアジア全域において、塩味に関しては日本と比べ弱い傾向があるようだ。そう考えると、顧客に合わせ味噌汁の塩味を弱く調整していることは、当たり前と考えることができる。