この場合、仮に相手が和食の気分でなかったら、無理に和食を誘いかけてしまったことになってしまいます。相手をきちんともてなしたいのであれば、下記のように言うとよいでしょう。
○「What do you feel like eating?=何を召し上がりたいご気分ですか?」
料理の種類は大ざっぱに言って、和食、中華、インド、ヨーロッパ系、アメリカン、アジアンくらいしかないので、それぞれのカテゴリーで雰囲気のよい店を事前にチェックしておけば、どんな答えが返ってきても安心です。
あなたは何を憎んでいますか?
おかしな日本人英語にならないために
さて、注文するタイミングになって日本人が必ずと言っていいほど聞くのがこの質問です。
×「What do you hate?=何が嫌いですか?(正確には何をひどく嫌いますか?)」
Hateという言葉はひどく嫌うという意味を持っており、食事の好き嫌いを聞くような場合には相応しくありません。一見気を遣っているようですが、言葉が間違っているため変な空気になってしまいます。以下のように質問するようにしましょう。
○「Is there anything you can’t eat?=何か食べれないものはありますか?」
さらに、英語のメニューや写真付メニューがないことも多いので、外国人にとっては選ぶのがわずらわしい時もあります。そういうときは、自信を持って自分のおすすめを教えてあげるとよいでしょう。
○「I recommend this dish.=この料理がおすすめです。」
もしその食べ物が嫌いだったらどうするんだ?と思われるかもしれませんが、安心して下さい。ほとんどのアメリカ人は肉をシンプルに焼いた物、それにじゃがいも類は好きです。ヨーロッパ系の人は見た目が凝ったものや、伝統、文化を感じるものが好きです。日本食は世界的にもブームですから、寿司に連れて行けばまず間違いないでしょう。このように相手をみて、ある程度予想をたてておけば、外さずにもてなすことができます。
全5回にわたってビジネスや英語、コミュニケーションにまつわるコラムを掲載してきましたが、これで最後になりました。最後まで見て頂いてありがとうございました。私達が長年にわたって蓄えた知識やテクニックを、みなさんのビジネスライフのどこかで活かして頂ければと願っています。それでは次回、またどこかでお会いしましょう!
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