単品生産農家は
法人顧客と相性がいい

 始まったばかりの食べチョクだが、すでに次なる構想も持っている。

「野菜や果物は単品を生産する農家さんが多いんです。そのため他の作物とセットにしにくく、一般向けの販売が難しいのが現状です。こういう農家のために法人向けに単品の販路を広げていきたいと考えています」

 将来的にはコミュニティ・サポート・アグリカルチャー(CSA)事業も立ち上げる予定だ。まだ栽培が開始されていない種や苗の段階からユーザーが契約をして、収穫物を購入する仕組みを考えている。あらかじめ契約をすることで、農家の収入を安定させ、安心して栽培してもらえればとの考えだ。また農業体験を通して子どもたちの食育活動も構想している。

 他にも「Ragri(ラグリ)」というサイトもある。こちらは、農家とユーザーのマッチングをしたり、後継者不足に悩む農家を支援したり、新規就農希望者の窓口になるなど、多彩なメニューで農業を応援している。

 ITで農家とユーザーを結ぶ支援事業。日々の暮らしに不可欠の農作物を、二人三脚で盛り上げ持続させていく試みは、新しい農業のカタチとして大きな可能性を秘めている。

(吉田由紀子/5時から作家塾(R))