中国でペット遺棄問題の深刻化を背景に動物保護活動が加速写真はイメージです

ボランティアの貢献で
進む武漢の小動物保護活動

 中国では最近、第19回中国共産党大会関連のニュースが、メディアを席巻している。海外でも、「チャイナセブン」と言われる、党の最高指導部の人事に関する推測または憶測記事が氾濫しているが、私の関心は共産党大会とは全く違う二つのことに注がれている。

 一つは、ペットビジネスをやっているネット友達から教えてもらった「武漢小動物保護協会」の存在と、その活動内容だ。

 武漢の郊外に花山鼓架村という小さな村がある。辺鄙な山奥に、粗末な造りの農家。そこが、ペットなど小さな動物を保護する団体の拠点だ。

 2006年に「武漢野良動物救助ステーション」という団体が設立されたが、ボランティアの努力に支えられて、赤字から次第に収支のバランスがとれるようになり、2013年7月、武漢小動物保護協会に吸収合併された。専門スタッフが常時、収容された犬などの世話をしており、現在までに救助された動物は約3000匹、その大部分はすでに里親に譲渡されている。