さらに、わからなかったら「できるだけ早く止める」ことも重要です。

 タイミングを選んで何かを言おう、という発想は落とし穴です。発言の途中でもまったく問題ありません。わからないことがあったときには、傷口を広げないことです。

 相手にしても、長い間話を進めたあとで「わからなかった」と言われたのでは、その時間が無意味なものになり、いい気はしないものです。

 では、どうやって止めるのか。それには簡単な言葉があります。

 I am sorry. Can I stop you?
(すみません、ちょっと待ってください)

 I am sorry. May I interrupt? I would like to check if I am following you.
(すみません、ちょっといいですか? あなたの言っていることを理解できているか確認したいので)

 ただし、言葉でなんと言うかはあまり重要ではありません。そんなことに神経を使うより、身振り手振りを使ってでも、確実に止めることが大事です。もし向かい合わせで話しているなら、こちらが少し手を挙げれば、相手はすぐに気づいてくれるでしょう。

 また、相手がマシンガンのように話して、なかなか入り込めないようなときでも方法はあります。そんなときは、少しだけ大げさにしてもかまいません。例えば、「あーーーー」と、とにかくノイズを出してみるのです。相手の注意を引ければ、こっちのものです。