いざ英語を話すときに大きな問題になるのが、苦手意識。もし「自分はしゃべれない」と思ってしまえば、何も話さなくても済んでしまうことが多いからだ。しかし、それでは、そこに存在価値はない。たとえ単語がスラスラ出てこなくても、発音が悪くても「言いたいことを伝える」。これが仕事での発想だ。今回は「話す」、そして「伝える」ための工夫を紹介していく。
話す前にやることがある!
伝える内容を事前に準備しておこう
英語を話すために必要な能力は何でしょうか?
かつての私は「その瞬間に、どれだけ多くの言葉を口にできるか」「その瞬間に、言いたいことをどれだけ効果的に翻訳できるか」といった、瞬間での能力だと思っていました。
しかし、実際には「その場で何ができるか」ではなく「それまでにどんな準備をするか」が重要です。つまり「何を言うべきか」を事前に準備するのです。
まず、「言いたいこと」「伝えるべきこと」を考えなければなりません。見た目のスマートさではなく「内容で勝負」という発想です。
そもそも日本語の文章を直訳するのは困難で、「その場で訳す」のは神頼みに近いことです。そのため、話すべきことを英語でどう言うのかを考えておく、もしくは英文で書いてみて、それだけはしっかりと覚えておくようにします。
ほかのことを話せなくても、大切なことを確実に伝えられるようにしておくのです。
もとより、事前に用意できないなら、その場で言えるはずもありません。逆に、言えるという確信があれば、自信を持って打ち合わせに臨むことができます。
似たような方法に、言うべきことを紙に書いておいてそれを読むというものがあります。これでも、とりあえずは目的を達成できます。
しかし、これはあくまでも「読む」であって、「話す」ことにはなりません。決定的な違いとして、「読む」のでは、相手に伝わる力がとても弱くなります。これは日本語でも同じです。