紙とペンは必需品!
聞き取れない言葉は紙に書いてもらう
紙とペンを活用することも、とても有効です。
聞き取れないものは、相手にどんどん書き出してもらいましょう。もちろん、話すことのすべてを最初から最後まで書いてもらうのは非現実的ですが、キーワードが聞き取れないときにはとても役立ちます。
とくに、このやり方が役立つのは、技術的な専門用語などが聞き取れないようなときです。こうした言葉が会話のキーワードになっている場合、聞き取れないのではなく、そもそも知らない言葉ですので、言葉自体の意味を確認しないと、話の概要すら理解できません。
「その言葉を私は知らないので、書いてもらえますか」と頼んだ上で、その意味を確認します。
私が新入社員の頃、洗剤の商品開発チームに所属していましたが、主要成分の1つである界面活性剤について、世界各国の研究者から説明を受けることがよくありました。化学の言葉も英語では慣用表現が多く、紙とペンはまさに必需品でした。
また、新しい発想で新規事業に取り組もうというときに、そのコンセプトを表す言葉自体が聞き慣れない言葉だったりします。コンセプトを理解せずに、その仕事はできませんので、ここでもわかったふりをしてやり過ごすことなく、説明を求めたり、紙に書き出してもらったりします。
あらゆる手法を講じてキャッチアップすることが重要です。
そして、もしその言語が重要なものでなかったとしたら、「この言葉はわからなくても問題ない」と教えてくれるはずです。