ユニクロや楽天など英語を社内公用語にする企業が現れ、ビジネス英語がこれまで以上に注目されている。海外との直接取引が始まったり、外資に買収されて親会社が海外企業になったりするのもよくある話。多くのビジネスマンは、いつなんどき仕事で英語を使う場面に遭遇するのかわからない状況だ。そこで、この連載では『P&Gで学んだ世界一やさしいビジネス英語』の著者・高田誠氏に、すぐにでも使えるビジネス英語のコツを聞いた。

2つのポイントに気づいてから
ビジネスで英語が使えるようになった!

 この連載では、理系出身で英語とはほとんど無縁の人生を歩んできた私が、P&Gという多国籍企業に入って身につけた「英語で仕事をするためのスキル」を紹介します。

 P&Gと聞くと、「世界一の消費財メーカー」「グローバルトップ企業」のイメージから、高度な英語力を想像するかもしれません。確かにP&Gには、ネイティブ同様の高い英語力を持つ人が大勢います。しかし、この連載でお伝えするのは、誰もが短期間で実践できるコツとノウハウです。しかも、それらは世界一グローバルなP&Gでも通用するものなのです。

 もちろん最初は、外国人や、英語力がネイティブ同然の帰国子女、留学経験のある同期、英語が好きで趣味のように学んできた人たちに負けないようにやってきたわけですから、その道は簡単なものではありませんでした。

 しかし、2つのポイントに気づき、常に意識していくことで、めきめきと英語が仕事で使えるようになりました。ポイントは簡単です。

 1つ目は、発想を変えることです。そして2つ目は、「話す技術」「聞く技術」「書く技術」「進める技術」「印象を与える技術」という5つの分野のコツを覚えて実践していくことです。

 私は英語の専門家ではありませんので、目的とするのは「英語を身につけること」ではありません。「英語で仕事をできるようになること」が目的です。これが今までのビジネス英語とは決定的に違う点です。