英語の電話が来ないようにする!?
自分に有利な状況をつくりだそう!

 英語で会話をするときに、最も厄介なのは「電話」です。

 とくに国際電話の場合は、音質の問題に加え、そもそも相手の表情が見えないということが理解を妨げる原因になっています。

 では、電話で相手の意図を理解するためには、どのような方法があるでしょうか?

 少しでも自分が理解できる有利な状況をつくるべきです。何よりも、詳しい話を電話だけで理解しなければいけないという状態をできる限りつくらないことです。

 電話で話すことが決まっているのであれば、前もって相手がその電話で何を話したいのかをメールで送るように頼んでおくといいでしょう。一度書き出してもらうことで、相手も話のポイントが整理でき、要点を明確にして話すことができますし、自分にとっても、手元に書いたものがあるので、話の内容が理解しやすくなります。

 あるいは、不意に電話がかかってきたような場合でも、「まずは内容をまとめてメールしてください」と伝えて、その電話を終わらせるのがいい方法です。

 これで、自分が理解しやすい環境で、電話に臨むことができます。私も、海外の同僚と電話で話すときは、必ず前もって資料をもらうことにしていました。話し合うことのタイトルを事前に知っておくだけでも、非常に助かったものです。

 電話での会話は、いずれにしても話が煩雑になりやすいので、どんなに英語が得意になっていても、紙に書かれたものを前もって用意して臨むほうがいいでしょう。

■メールで前もって依頼するとき
Could you send a list of discussion points and your conclusion before our call?
(議論のポイントとあなたの意見〈結論〉を電話の前に送ってもらえますか?)

■不意に電話がかかってきたとき
I do not think I can follow you on the phone. Could you please send something written to me first?
(電話ではついていけないので、まず内容を書き出したものを送ってもらえますか?)


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