私は1991年に新卒でアクセンチュアに入社したが、入社後、国内で約1ヵ月、シカゴにあるグローバルの研修センターで約1ヵ月の計2ヵ月の研修の後に、実際のプロジェクトに投入された。

 初めての現場にわくわくしながら、そのプロジェクトをリードするマネジャーに自己紹介として出身学部を告げた瞬間、彼から一言「使えないな」と言われ、非常に面食らってしまった。

 プログラミングを主体とするプロジェクトだったので、2ヵ月間のプログラミング研修を受けてはいたものの、文系学部の出身である私は、彼の目からすれば「使えないやつ」だったのだろう。

 その後の数多くのプロジェクトでも、「分かりませんじゃなくて、調べておきます、と言うんだ」「できませんではなく、どこまでならできるか考えてみるように」などなど、コンサルタントとして必要な態度について数多くの薫陶を受けて二十数年過ごしてきた。

 こうした心に残る指導の中でもひときわ強烈かつ参考になった言葉として「ただ考えるのではなくて、頭から血が噴き出るぐらい考えないとだめだ」というものがある。

 これは、ある顧客に新規事業創出のコンサルティング提案を検討していた際に、単なる発想をだらだらと羅列して話していた私に対して、たまりかねたマネジャーが放った一言である。

 それまでも、よりスマートな表現として「頭が汗をかくぐらい考える」というのは社内でよく言われていた言葉だったが、「血が噴き出るぐらい」と泥臭い表現で言われて奮起した。

考え方には
テクニックがある

「使えない」と私を一刀両断にした上司も「脳みそから血を出せ」と迫った上司も、冷徹な、今でいうパワハラ系上司だったかというとそうではない。