2人にはまだ子どもはいないが、口唇ヘルペスを発症している親が子どもにキスをすることで、乳幼児が口唇ヘルペスやヘルペス性歯肉口内炎を発症する例も多数報告されているという。絶対に、あってはいけないことだと思った。

 2型のほうは、主として性行為で感染し、性の乱れやコンドームの不使用などから、成人の初感染が増加しているという。また、1型に罹患していても、2型に感染するが、その場合、無症状のことが多いらしい。

 ということは、無自覚なまま、パートナーにうつしている場合も結構あるということだ。これも恐ろしい。

 (これまでの人生で、口唇ヘルペスは何度も再発して来たけれど、目にも性器にもうつらないで済んできたのは、超ラッキーだったのかもしれない)

 自分の幸運に感謝する尚美さんだった。

遅まきながら
予防対策を徹底中

 さて、その後、夫婦はどうなったか。

 ネットで調べた知識を披露すると、伸彦さんも「へえええええ」と驚いた。

「無知ってのは、怖いね」

 というわけで、以降、2人は、「口唇ヘルペスになりそうな時や、症状が出ている期間は、キスもセックスもしない。特にオーラルセックスはご法度」との誓いを立てた。

 もちろん、症状が出ている間は、むやみに患部にも触れないし、食器やタオルの共用もしない。手も薬用せっけんで、普段以上にしっかり洗う、と決めた。