わかりましたか?タマゴが茹で上がると、この印字が浮かび出て、知らせてくれるマークです。便利ですね!これは、以前イギリスの新聞で見つけたものです。
この問いが難しいのは、茹で上がった「いま」の情報しかないからです。もしこの写真の隣に茹でる前の写真があれば、すぐに気がつくはずです。
先ほどの探しモノのケースは場所が問題でしたが、このケースは、考慮に入れる時間の幅が問題です。過去とあわせて「いま」の現象を見ればすぐにわかるのに、「いま」だけの情報に頼っているために答えが出てきにくいのです。
現状を打破するための3つの視点
現状を打破するためには、次の3つの視点が効果的です。
1.鳥のように全体を見る
2.視点を移動して見る
3.ゼロベースで考える
一つ目の「鳥のように全体を見る」。まずは問題に入り込む前に、全体をゆっくり見渡すことが大切です。鳥瞰的な視点のことを英語でbird’s-eye といいますが、まさに鳥になった気分で、目の前の問題だけでなく、全体を落ち着いて眺めてみましょう。視野が広がることで、解決の糸口が見えてくることがあります。
このことは、カーナビに例えるとよくわかります。カーナビは確かに便利ですが、ドライバーから鳥瞰的な視点を奪ってしまいます。私のクルマにもカーナビは付いていますが、古い機種なので鳥瞰的な視点で見ることができず、いま自分がどこを走っているのかがわかりにくいことがよくあります。
そのため、これまで何度もカーナビの指示どおりに進み、とても遠回りをさせられたことがありました。そこで最近は、出発前にきちんと地図やグーグルマップを見て確認するようにしています。やはりドライブでも、全体の中の位置を把握するbird’s-eyeを持っておくと安心できますね。
「いまの仕事がつまらない」という悩みも、視点を少し広げることで解決することができます。私は以前、企業の視察旅行を企画・手配する会社で事務をやっていたことがあります。そこで旅行の見積書をつくっていました。社長が飛行機やバスの運賃、ホテルの宿泊費を書き込み、そのとおりにパソコンに入力するという簡単な作業でしたが、書かれたとおりに入力するだけなのでおもしろくもない単調な仕事でした。