さて、これまで仕事や人生に役立つさまざまなものの見方を紹介してきました。が、理屈はわかっても、実際に「ものの見方」を変えることは簡単ではありません。そこで、最終回は、どうすれば「ものの見方」が変わるのか、具体的な6つの行動についてお話します。
環境を変える、行動を変える
「ものの見方」を変えるのに効果的な方法は二つあります。ひとつは、「環境を変える」こと。引越をしたことがある方なら、皆さん経験があると思います。引っ越してすぐは、馴染みのない土地で知り合いもおらず、前に住んでいたところが懐かしく思い出されます。しかし、もう後戻りはできないと諦めがついた瞬間から、いまの環境でできるだけ快適に過ごそうと、いいところに目を向けはじめるのです。
すると「思ったより緑が多いな」「同じマンションの人が皆、挨拶してくれる」「ベランダが前より広いぞ」などと、いい点がたくさん見つかるようになります。人は与えられた環境で生きていかねばなりませんから、この適応能力は備わっているのですね。
そしてもうひとつが、「行動を変えること」。ふだんしないような行動をすることで、これまでまったく目に入ってこなかった情報が飛び込んでくるようになります。
それでは、頭の固くなっている皆さんにぜひやっていただきたい、効果バツグン行動を6つご紹介しましょう。
>>>「ものの見方」を変えるオススメの6つの行動<<<
1.自分で考えない
2.人に頼みごとをする
3.小さな冒険を1日ひとつする
4.「それはちょうどいい!」とつぶやく
5.着るものを人に選んでもらう
6.成功体験に触れる
1.自分で考えない
どれだけ頭をひねったとしても、所詮は自分の頭の中。考え出せるものは決まっています。それより、まったく思考回路の違う、他人の考えを聞いてみましょう。
同じ出来事についても、他人は驚くほど違うようにものごとをとらえています。そうした考えに触れることで、自分の思い込みが外れることがあります。自分の考えを脇に置き、「君なら、どう思う?」と聞いてみましょう。