イヤな上司は、コミュニケーションの実験台にしてしまえ!
ウチの上司とは、どうしてもうまくやっていけない――こうした声をよく耳にします。こんなときは、少し視点を変え、その上司をコミュニケーションの実験台として接してみるのも一つです。
避けるのではなく、今後、同じようなタイプの人が現れてもいいように、その上司を相手にいろいろ試してみるのです。同僚に相談したり、心理学の本を参考にコミュニケーションの方法を探ってみましょう。また、自分の悩みをきっかけに、社内で「苦手な上司対応委員会」のようなインフォーマルな集まりをつくって、みんなで対応を話し合ってもいいですね。要は、このように、そのイヤな相手をきっかけに楽しむ、プラスにする見方を探せばいいのです。
ゼロベースで考える
そして3つ目の視点は、「ゼロベースで考える」。
現状に行き詰っているとき、多くの場合は、常識や慣習、大勢の意見にとらわれています。いまある現状をもとに議論を始めても、状況をブレークスルーするような、大胆な発想は出にくいものです。
最近、一人カラオケBOXなるものができました。そんな寂しいもの、はやるのかと思いましたが、これが連日大盛況。これも『カラオケは、複数で楽しむもの』という長く定着した概念をいったんゼロにしたからこそ「一人で楽しみたい人もいるはずだ」というニーズをつかむことができたのだと思います。
現状を打破したいと思うときには、現状から考えをスタートさせても、いまある制約が邪魔して、マイナーチェンジ的な発想しかでてきません。そんなときには、思いきって「そもそも、何がベストなのか」「制約条件がないとしたら、どんなサービスがいいのか」「お客様が本当に欲しいものは何か」という理想から出発し、それを実現するためには何ができるのかを考えていったほうが、現状を打ち破る大胆な発想転換ができるものです。
いかがでしたでしょうか。今回は、現状を打破する見方を紹介しました。目の前に起きてしまった状況は戻せませんし、それを取り巻く人々も変えることはできません。ただできるのは、それを解釈するものの見方を変えることです。Bird’s-eye、視点の移動、ゼロベースなどのスキルを使って、問題を何かのきっかけに、つまらない仕事をおもしろくしてみてください。みなさんのユニークなものの見方を期待しています。
次回は、自分の自信を回復する「ものの見方」を探っていきましょう。
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この31のドリルは、ただのクイズではありません。これこそ、ふだんのあなたの見方、思考パターンの縮図なのです。楽しみながらドリルをこなしてい くことで、自分の「思い込み」に気づき、それを修正していくことができます。思い込みのメガネをはずせばココロは軽くなり、悩まされ続けてきた問題もたち まち解決します。
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