これを知れば、誰でもすぐに点数が上がる!読むだけで合格が近づく!偏差値35から東大に合格した「ずるい試験対策」をまとめた『東大生が教えるずるいテスト術』。この連載ではそのエッセンスを紹介していきます。
センター試験まであと1週間を切り、今年も受験シーズンがやってまいりました。
今年も50万人以上の学生がセンター試験を受験し、大学入試に立ち向かっていきます。
そんな受験戦争を勝ち抜いた東大生に、今回は《試験のコツ》《テストの極意》を取材してみました。
今日はそこから見えてきた、「試験に合格するための秘訣」を紹介したいと思います。
「無駄なことをしない」
『どうすれば試験に合格できると思う?』
みなさんが気になるであろうこの質問を、私は多くの東大生に質問してみました。
受験戦争を勝ち抜いた東大生が考える、1番の合格の秘訣とはなんなのかを取材してみたのです。
すると、この質問に対する回答として一番多かったのは、「無駄なことをしない」というものでした。
「人より勉強する」でもなければ「ひたすら努力する」でもなく、多くの東大生が「無駄なことをしないこと」だと回答していたのです。
無駄、という言い方をすると当たり前のように聞こえるかもしれません。
しかし、実は試験に不合格になる人の特徴として一番多いのが、そして多くの人が気付いていない失敗のパターンというのが、「無駄なことをしてしまう」なのです。
東大に不合格になる人の一番の特徴
例えば東大受験において、「模試や学校の成績はとてもいいのに東大に不合格になる人」が毎年一定数存在します。
彼ら彼女らの不合格の原因を調べてみると、大抵たったひとつの要因に行き着きます。
それは、『過去問を見るのが遅かった』ということです。
東大に合格する人の多くは、東大受験の半年前、つまり夏が終わるころまでにはきちんと東大の問題を見て、「こういう問題が出題されるんだ!」「なるほど、こういう風に問われるんだな」と『問題の研究』を早々に済ませています。
しかし、不合格になる人の多くは試験が近づいてからになってからしか過去問を見ていないのです。
逆に、東大排出者の多い名門の高校では、東大の50年分の過去問を高校三年生の4月に配る、なんてところもあります。
多くの場合、その過去問を全て解く、なんて学生はほぼ存在しないそうですが、東大を目指す学生は読み物として「自分が来年受ける大学ではこういう問題が過去に出題されたのか」と流し読みするそうです。
「過去問を見る」。
たったこれだけの行為ですが、実はこれが後々合否を左右するのです!
過去問を見て、早めに「何が聞かれるのか」という「学習のゴール」を知っている学生は、「東大に合格するためにはこの知識を持っておかなきゃ!」「東大にこういう問題は出ないから、ここは重要じゃないな」と『東大に合格するために必要な勉強』を重点的に学習でき、『無駄な努力』を排除できるのです。こうやって「必要なこと」に的を絞って勉強して、「無駄なこと」を極力避けて勉強した学生は、合格しやすいのです。
逆に、「何が問われるのか」がわかっていないと、本当は勉強しなくていいところや、そこを勉強しても成績に繋がらないような分野まで勉強してしまい、無駄なことばかりに時間を取られてしまうのです。