必要なのは「ゴールから逆算した学習」

今は東大受験の不合格のパターンについてお話ししましたが、これはどんな試験でもそうです。

東大生のほとんどは、学内の試験においてでも、自分が受ける試験の過去問を事前に入手して試験に望みます。すべての授業において『試験の過去問』を貯めておくシステムが、学生主導のもと運営されているのです。

東大生は過去問を入手した上で勉強し、試験で合格できるように的を絞って学習しているのです。
そして多くの学生は、その過去問の中で「何が解けそうか」「どれが難しそうか」をしっかり判断します。

「この難しい問題は頻出だけど、この問題が解けなくても単位は取れるからはじめから諦めよう」「この問題配点低い割に覚えるの面倒臭いな!ここの問題は捨てよう」なんて具合に、捨てる問題をあらかじめ決めておく学生も少なくありません。

「どんな試験でも、最初に試験の問題を見た上で学習すると、無駄な学習をしないで済むので合格の可能性が上がる」。
これこそが東大生のテストの極意なのです。