対戦相手のピッチャーは国体の元候補選手で歳も若く、凄いボールを投げてくる。バットを短く持って何とか当てようとしたが全く当たらない。頭の高さほどのボール球を振ってあえなく三振した。

 レベルが違いすぎる……。その時、思わず「手も足も出ないよ」と完全に負けを認めざるを得なかった。

 こういった時「あのピッチャーはインチキしているから三振しても俺のせいじゃない」とは言わないものだ。あなたも対戦型のスポーツをしていてコテンパンに負けた時「いやぁ~今日の相手は強すぎて手も足も出なかったよ」といった言い方をするだろう。

要らぬプライドが
成長を妨げる

 しかし、これが勉強になるとちょっと話が違ってくる。難解な本を読んだ時、あなたはどういう対応をするだろうか?

 例えば、3ページほど読んで《この本は私のレベルで到底理解できない》と思ったとする。そんな時「この本は机上の空論ばかりで役に立たないから読む必要がない」などと、しばしば負け惜しみを言う人もいる。

 何を隠そう、これは私のことだ。以前、著者仲間に勧められた本を読んだところ、難しくて私の能力では全く理解できなかった。

 その際、カッコつけてその仲間に「この著者が言っていることは分かりますが、理論より実践を重視したほうが私はいいと思いました」などとうそぶいてしまった。

 こんな言い方をすれば、この本から何も学べなくなるのはもちろん、今後理解できるように成長もしない。難しくて理解できないのなら「この本の内容は役に立つ内容ですが、今の私には手も足も出ません」と素直に言うべきだったと反省している。

 要らぬプライドが私の成長を妨げたのだ。

 読書ならまだいいが、これがお客様の関係となると大きな問題になる。私のダメ営業マン時代のことを例に説明しよう。